階段の壁紙には汚れや傷に強い「機能性壁紙」の選択が必須と言えます。
階段は約1m程度幅の通路状の空間ですから、体をぶつけたり、手をつくことは日常茶飯事です。

【階段壁紙の傷や汚れ対策に適した壁紙】

＜表面強化壁紙＞
表面強化壁紙はウレタン塗布の製品や特殊フィルム加工で表層を強化しており、物がぶつかった時でも傷がつきにくく、汚れが落ちやすいのが特徴です。大手壁紙メーカー「サンゲツ」では耐衝撃性に対し、一般ビニール壁紙の約3倍の強度を持つ製品も扱っています。

＜表面フィルム加工壁紙（汚れ防止、ペット対応）＞
表面フィルム加工壁紙は表層部にフィルム加工している製品を言い、汚れがつきにくく抗菌性・耐薬品性に優れているのが特徴です。

＜汚れ防止壁紙＞
汚れ防止壁紙は壁紙表層部をフィルムでラミネートする形で作られています。食品包装メーカーであるクラレが開発した特殊フィルムは油分などの汚れも落としやすく壁紙の強度もアップさせています。大手壁紙メーカー「ルノン」ではクラレ開発の特殊フィルム使用の壁紙も取り扱っていますので、試してみてはいかがでしょうか。

＜汚れ防止+消臭＞
汚れ防止と消臭、ダブル効果の壁紙には表層部に消臭剤入りのPP（ポリプロピレン）のフィルムをラミネートしている商品があります。PPフィルムは水汚れに強く、抗菌にも優れているため水周りの壁紙にも適していると言えます。

階段は各階をつなぐ通路のため、玄関や廊下とつながる壁紙を選ぶことが望ましいですね。
住宅間取りの多くは玄関から各部屋へ行くための廊下・階段へと空間が一体化していることから、壁紙の張り分けが難しくなっています。

壁紙選びは部屋の種類、特徴により張替することが多いのですが、階段は玄関・廊下とのつながりを切ってしまうと違和感が出てしまうため、壁・天井とも全て同じ柄で統一したほうが良いでしょう。

玄関・廊下・階段は比較的狭い空間になりますので、明るい色の壁紙での統一がおすすめです。

階段壁紙は比較的狭い空間のため暗くなりがちですが、明るい壁紙を選べば視覚効果により閉鎖間や暗い印象をやわらげることができます。
2階建て住宅の階段であれば比較的天井が高くなりますが、3階建て住宅の場合、2階の階段の天井は上階へゆく階段になるため天井高さが低くなります。狭いイメージを持たせないよう、明るさを強調する壁紙を使用し階段に開放感を持たせると良いですね。

【階段の明るさを強調する壁紙色】

◆白色基調で壁・天井統一
◆淡い色（ブルー・グリーン・ピンク）を壁で使用し天井を白色で統一

白色を基調としますが、壁・天井を明るい色で張り分けると無機質なイメージが払しょくされ、個性的な広がりのある階段になりますよ！